
宇津木 妙子 総監督
みなさんは、昨年行われた北京五輪の放送で、ソフトボールの試合を見ましたか?
女子日本代表チームは、『夢』だった金メダルを獲得しました。エースの上野由岐子選手が413球を投げたと話題になりましたが、もちろんそれだけでなく代表チームの選手たちが一丸となって戦った結果です。
世界一となった選手たちも、もともと最強だったわけではありません。
初めてボールを握り、その大きさに目を丸くした日がありました。
上野選手も他の選手たちも、最初の一歩は子どもの頃の「ソフトボールをやってみたい」という興味関心からだったのです。私も、友だちに誘われて中学校のソフトボール部に入った日からずっと、ソフトボールに魅せられて走り続けています。
そして今、ソフトボール教室で、全国の子どもたちと出会うことに大きな喜びを感じています。ソフトボールの楽しさをこうして伝えるのが、私の『夢』でした。
教室では、投げたり打ったり守ったりといった練習をしますが、子どもたちが真剣な表情になるのは何といってもキャッチボール。うまくいったときには笑顔がはじけます。それはキャッチボールが、相手としっかりと向き合ってやる運動だからなのでしょう。
相手をよく見なければ、ボールを投げることはできません。きちんと投げようとすれば、自然に「エイッ」と声も出てきます。受けるのも同じ。ヨソ見をしていたら、ボールをうまくキャッチすることはできません。私はよく「ソフトボールは人生と同じ」と言いますが、相手と向き合う「キャッチボールは人生の基本」でもあるのです。「投げました!」「ありがとう」「がんばれ」「すみません」と、いろいろな言葉がボールに込められます。
キャッチボールは、会話そのもの。
そのキャッチボール教室が、ソフトボール選手に限らず、子どもたちそれぞれの限りない『夢』を育むきっかけになればと願っています。
最後になりましたが、この親子キャッチボールキャラバンプランにご賛同いただいた皆様に心から感謝いたします。ソフトボールを通じて、子どもたちの『夢』を叶えるお手伝いができることを幸せに思います。